自分の犯した罪と向き合う事です。

映画監督で会社役員の榊英雄容疑者(53)が、準強姦(ごうかん)の疑いで

警視庁に逮捕されてから一夜明けた21日、同容疑者の性加害報道で公開中止となった

22年の映画「蜜月」の脚本を担当した港岳彦氏と撮影の早坂伸氏が、

それぞれXで受け止めのコメントを発表した。

 

早坂氏は、17年「アリーキャット」「コクウ」、22年の性加害報道で公開中止

となった「ハザードランプ」と、近年の榊容疑者の監督作で撮影監督を務めてきた。

 

「週刊誌やワイドショーでの報道は一過性でしかなく、消費されていく。

被害当事者が口を開く覚悟とその影響に比べるとはあまりに非対称。

常に声を上げ続け、メディアとコンタクトを取り、捜査当局に協力を求められれば

可能な限り応じてきた。逮捕報道の裏には様々ある」

と、捜査に協力していたことを明らかにした。  

 

港氏は20日夜に

榊英雄の逮捕の報に心からほっとしています。彼による性暴力に対して

声をあげた方々に改めて敬意を表します。いまだ誰にも被害を打ち明けていない

非常に多くの方々にも、その長く耐え忍んだ日々に対して、慰労の気持ちを

お伝えしたいです。逮捕されて本当に良かった」とつづった。  

 

榊容疑者の逮捕容疑は、2016年(平28)5月23日に東京都港区の

マンションの1室で、演技指導をする名目で当時20代の女性に対し、

わいせつな行為をした疑い。  

 

榊容疑者は22年3月9日に、映画へのキャスティングを持ちかけて

4人の女優に性的関係を強要したと一部で報じられた。

 

同日夜には、所属事務所を通じてコメントを発表。

「記事上で、事実の是非にかかわらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、

大変申し訳なく思っております」と謝罪した。

 

その上で

「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて

書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません」と、

報道の一部を事実と認めつつも、一部は事実と異なると主張。

「それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、

日々を大事に生きていきたいと思っております」とした。  

 

ただ、同25日公開予定だった「蜜月」と同4月15日に公開予定だった

ハザードランプ」が、いずれも公開中止に追い込まれた。

 

さらに26日には、榊容疑者が俳優活動におけるマネジメントの業務提携をしていた

芸能事務所がマネジメント契約解消を発表していた。

 

犯した罪を無かった事にする事などあり得ません。

被害者の心痛を思えば、これくらいの代償は序の口です。

自らの罪と向き合って、反省して、謝罪する。

そこからです。

どれだけ立派な監督でも、素性が悪ければ認められるはずがない。

人を大切に出来ない人は、人からもそういう扱いを受けてしかりです。