自殺すれば終わりじゃない。

福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」が大浴場の湯を年2回しか

入れ替えず、県に虚偽の報告書を提出したとされる事件を巡り、県警は12日、

公衆浴場法違反(虚偽報告)容疑で捜査していた運営会社の前社長の男性(70)が

死亡したと発表した。

同日朝、市内の山道で遺体が見つかった。

現場の状況などから、県警は自殺とみている。

 

県警によると、12日午前6時55分ごろ、筑紫野市内の山道で前社長の遺体を

通行人が見つけ、110番した。

駆け付けた救急隊員が、その場で死亡を確認。

検視の結果、同日午前6時ごろに亡くなったとみられる。

近くには前社長が使っていた車が止まっており、車内から遺書とみられる紙が

見つかった。  

 

同旅館では、県保健所が2022年8月に実施した立ち入り検査で、

大浴場の湯から基準値の2倍のレジオネラ属菌が検出。

旅館側は翌9月、法令に従い週1回以上は湯を入れ替えていたなどとする報告書を

県に提出したが、11月の再検査で今度は基準値の最大3700倍の菌が検出された。

 

旅館側はその後、8月の調査で示した管理簿の内容は虚偽で、湯の入れ替えは

年2回だけで、消毒も不十分だったと認めた。

 

前社長は23年2月に開いた記者会見で謝罪した上で

「利用者が少なく、19年12月ごろから従業員に湯の入れ替えはしなくてよいと

自ら指示した」と説明。

県に虚偽の報告をしたことも認め、3月2日付で社長を辞任した。  

 

県は8日に刑事告発し、県警は10日に旅館と前社長宅を同容疑で捜索。

ノートパソコン2台と段ボール10箱分の資料を押収し、捜査を進めていた。  

県警によると、前社長への任意の取り調べはこれまで1回、10日に実施。

休憩と弁護士の接見を除き計6時間17分間かかったが、

前社長は淡々と応じたという。

 

翌11日午後4時過ぎにも前社長に出頭を求め、押収したパソコンについて

約10分間、確認した。

12日は取り調べの予定はなかったという。

 

連日の調べに風評。

心意的に息詰まったのだろうか。

 

自殺するのではなく、真正面からきちんと立ち向かって欲しかった。

悪意を認めて、きちんと更生すべきだった。

自ら命を絶つのは卑怯者。

残された従業員や家族の事も考えて欲しい。