奈良地検は今月10日まで約5か月半にわたって、山上容疑者の鑑定留置を
行った。
関係者によると、精神鑑定で善悪を判断する能力などに大きな影響を与える
精神疾患は認められなかった。
地検は、山上容疑者が手製の銃や火薬を製造し、安倍氏の演説予定を調べるなど
計画的に行動したとして、刑事責任能力に問題はないと結論づけた。
事件は昨年7月8日午前11時半頃、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で発生。
参院選の街頭演説中だった安倍氏を銃撃したとして、山上容疑者は殺人未遂容疑で
現行犯逮捕された。
安倍氏は失血死し、山上容疑者は殺人容疑に切り替えて送検された。
今月6日には、手製の銃で発砲したとする銃刀法違反(発射、加重所持)容疑でも
追送検された。