育ての親にとっても子にとっても、複雑な義務。

TBS元アナウンサーで現在は報道局勤務の久保田智子さんが17日、

同局「ドキュメンタリー『解放区』」で、19年に特別養子縁組で迎えた長女へ、

生みの母の写真を見せる様子を放送した。  

 

久保田さんは19年に、生後7日の女児を特別養子縁組で迎えた。

久保田さんはさまざまなメディアで特別養子縁組を結んだことを発信。

20代の早い段階で医師から不妊症だと診断され、夫とも話し合いを重ねた結果、

育ての親になる決心を固めたという。

無事に裁判所からも特別養子縁組が確定との通知をもらい、

戸籍上も娘は久保田さん夫婦の娘となった。  

 

特別養子縁組の娘には生い立ちを知る権利がある。

 

久保田さんは生みの母親のことについては

「早い段階から自然に話を始めてくださいって言われていて」というが

「自分がそういう言葉を出すのに勇気がいったというか、生みの母という言葉を

自然に言わなきゃ、言わなきゃと思うほどうまくいかない」と振り返った。  

 

それでも久保田さんは折りに触れ、生みの母の存在をさりげなく伝えており、

生みの母を心配する長女の音声も公開。

そして4歳の誕生日に、初めて生みの母の写真を入れたアルバムを娘に

プレゼントした。  

 

久保田さんは娘に「いつも生みの母の話をしてるじゃない?その家族のお話」

「これだよ」と生みの母の写真を見せた。

むすめは初めて見た生みの母に「かわいい」と言うも、やはりまだ4歳、

すぐに別のことに興味がいってしまい、アルバムを見るのをやめてしまった。  

それでも久保田さんは笑顔。

「プレゼントした直後は結構(娘はアルバムを)見ていて。でも今は言いすぎない方が

いいですよと言われているので、話があればするという感じ」

とおだやかに振り返っていた。

 

養子縁組って、子にも親にも救いです。

それでも、実の親の存在を知らせないといけないって、ちょっと複雑ですね。

血縁も大切だけど、縁があっての縁組。

娘さんが成長した時、動揺しない為にも、早くから実親について教育するのも

大切な役割なのかもしれませんね。