忘れてはいけない。

「私は悪いことしてないのに、事故があってこうなったことが悔しい」

 

2005年4月に起きた尼崎JR脱線事故で、瀕死の状態に陥った、

兵庫県西宮市の鈴木順子さん(43)はこう語った。

 

あれから13年。

99%助からないと宣告されたが、1%の奇跡が起こった。

 

それでも自力歩行は困難で、記憶障害などの後遺症も多い。

 

事故は風化されつつある。

 

でも、何の罪もない人が一瞬にして人生を奪われたのだ。

助かったから幸いとは言い切れないと思う。

亡くなった人も多い。

単なる事故ではなく、殺人事件だと言っても過言ではない。

 

忘れてはいけない。

何年経っても、切にそう思う。